2006/12/29

ひとめあなたに




ひとめあなたに
乾いた恋の
一滴の

「目は心の窓」とか「目は口ほどに物を言う」という言葉があります。そんなはっとするような「目」にぶつかったことはありませんか?
思い出すのは「音の出そうな強い視線」。
一度、そういう視線の発信者の「目」とあってしまうと、はずすことは(私にとって)容易なことではなく、まるで時間が止まったよう。

それを初めて体験した相手は、同じ高校の下級生、女の子。私の通っていた高校は学年によって上履きの周囲のゴムの色が違いました。
教室の入り口に立って、音の出そうな極めて強い視線をまっすぐ私へむけていました。彼女の雰囲気は穏やかではなく、上履きの色の違うあの子、誰?ナニゴト?周囲は騒然。彼女と私の間にいくつもの机と椅子の波が隔てていたのに、二人の間にまっすぐ道ができてしまったようで、それはもう漫画的ですら・・・。一生忘れないと思う。

彼女の目を見つめる時間の中で、初めて会う彼女が誰かをわかってしまったし、彼女の言いたいことも「見て」しまったのでした。

それからも、そういう視線に何度か出会ったことがあります。ほんの数秒のことなのに、とても長い時間のように思え、記憶に深く残ってしまう。そして相手の心が見えるような気がいつもしました。

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