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2009
04.29

紬の着物

きもの


ある朝、母からの電話。

「Yさんが、あなたに着物を、って。裄はどのくらだった?」

サイズを確認してから、と思っていたら、
びっくりすることに、その翌日、
配達のお兄さんが、重いですよというほどの箱が届いた、Yおばさんから。

Yおばさんは、洋裁の先生だった。
小さい頃のわたしの服も、そのわたしの娘の服だって、作ってくれた。
着物も大好きなのは、お母さんが、日常を着物で過ごした人だったからかも。
その人が、1,2度、遊んでくれた記憶も、また、一緒に撮った写真も、
着物姿。私のアルバムに残っている。


弟が呉服屋にいたころ、Yおばさんと、何度か、買い物をご一緒した。
私が、すべすべ、てろんとした着物に、うっとりしていると、
Yおばさんはいつも、暗い色の紬を買われていく。
そして、仕立ては、いつもお願いする方がいるようで、
ニコニコして、反物をお持ち帰り。


そんなことから、箱をあける前に、
柔らかい着物は、ないだろう、
ドキドキするような古い着物も、あるかも、
この到着の早さは、Yおばさん、この中の着物達と別れる(大)決心したんだろう。
サイズは直して、着つづけて!というメッセージだなと思った。

真ん中の、クリーム色に赤の麻の葉模様の紬、かわいいけど、
私が着るのには、もう遅いか、ぎりぎり・・・。
それとも、あと2,3年、若いつもりいる、という手も・・・^^;)

肩にかけると、足もとにのこっている丈が、自分の着物より少し短い感じ。
でも、おはしょりがなくなってしまうほどでもない。
衿の先のあたり、身頃に青いチャコペンシルのあと。
単衣なので、見えてしまうのだけど、針の運びは、プロの人のそれではなくて、
シロウトの、よたよた、これはおばさんの自作!
着物の直線は長いから、
洋裁の先生だって、シロウトだということを、暴いてしまう・・・。

あとの着物は、丈が足もとにたっぷり残っているので、
麻の葉の着物は、若い時に作られたんだろうな・・・・・・。
Yおばさんの来し方まで、しっかりのっているような着物たち。

柔らかい着物も、あった。
目の覚めるような鮮やかな紺地に、しつけがついたまま・・・。
でも、模様(に糊を置いたあと)の白い線がぬけてしまってぼけている、古いもの。
これは練習用かな?

どの着物も、裄だけ直せば、着れそうなのは、不思議な感じ。

学校から帰って来た娘は
「ママ、それ、どこにしまうの?」
「・・・・。」

しまう場所も、帯も、着ていく場所も、あんまりない、かもね。
いや、着る、着る、着るの!

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