2008.12.28.Sun.14:44

今年、着物屋さんに
「この長襦袢は、いまのサイズから考えると、身幅が広めですけど・・・」
と言われたとき、ちょっと自分が朽ちたような気がしたのです。
そうであることは、自分でわかっていたのですが、
ひとに言われると、しんみりします。
女の人の着物は、一生のうち、2,3回測り直すとどこかで読んだことがあるのですが、
その大きな節目のひとつは、
子供を持ってしばらくして、あるいはそのような年にさしかかったとき。
胸のあたりに細かい皺がたくさんよったその長襦袢は、
弟がまだ呉服店にいたころ、
わたしの結婚のお祝いに揃えてくれたものの一つで、
それらはここぞというとき、とても活躍してくれたのでした。
それから十年、
憧れて入った世界に、彼はもういなくて、
弟思いの姉が(ほんとうに?)、ボーナスはたいて買った「一張羅」も、
「まだ着たいけど、若すぎるかも・・・。」
あともう一つ、自分のサイズを考える時期として、
「おばあさんになったとき」
というのが、あるんですよ。
その時は、今より太って、福々しいおばあちゃんになっていたいなと、おもうのですけど・・・。
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