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2008
09.09

1%

神仙沼付近にて


子供と一緒に、空手道場に通っているお母さんがいる。
話を聞いたのは、その方を直接知っている、友人から。

「親子教室」っていうのは、
他で見たことあるので、そういう人もいるだろう、とか、
これほど運動音痴じゃなく、ヒマだったら、わたしもやるかもな、ぐらいで、
「あら、すてきね。」
と返事をしようとしたら、
私がそう言う前に、友人は察して
「いやいやいや、そんな、簡単なことじゃないって。」
と。

たとえば、女の人ばっかりであろう、
スポーツクラブの「ヨガ教室」に通う気楽さとは違い、
好きなウェアや、終わった後のおしゃべりの楽しみ、そういうものは、まずありえない。
道場は、子供も、大人も、男の人ばかりなのだ。

翌日には、あちこちが痛い。怪我だってある、合宿だってある。(ちゃんと行かれたそうだ!)
でも「お母さん」は、基本的に24時間稼業。
三人もお子さんがいるということだから、
睡眠や休み時間は、削られ放題だろう・・・・休みはない。

子供と一緒なんて、かえってハンデだと言う。
幼稚園ぐらいになると、短時間に出せる体力は、
子供のほうが、あるかもしれない。
お母さんは、「下り坂」にあるのだ。
「上り坂」の、子供とは、ちがう。
求道の道のりは、子供より、きびしい。

それに道場にいるときは、子どものことは、どこかにいってしまうだろう、自分のことで手一杯。
一人の人間として「す」、自分と戦うのだ。

それは、とても
「ステキ。」
なのだけど、私が最初に感じたものとは、異質だ。
多くの人は、自分の限界を無意識のうちに決めているのだ、と思った。
「限界を決めることは、大人の知恵よ。」
「時間がある人は、いいわよね。」
そんなことは一理あるようで、実はなにもない。


老化現象の一つとして、筋肉は毎年1%ぐらい、減っていくそうだ。
筋肉は、その人の生活に必要な、最小限度しかなく、
「蓄え」とか「余裕」は、一切ない。
その証拠に、普段と違うことをすれば、すぐに筋肉痛。
そうして、老人でなくても、
使わなければ、あっというまに筋肉は消える。
これは、去年、全治二か月の怪我をした時の、私の実感。


精神的な筋肉も、老化現象として、減っていくような気がする。
それはやっぱり、全く気づきにくいペース、「年に1%」ぐらい・・・・・。
そうして、ぶよぶよと、贅肉が・・・、いろいろなことが億劫になる理由。

大人は、子供を励ましたり、背中をおしたり、そういうことをよくするけど、
挑戦は、大人こそかもしれない。

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