浴衣

数日前、電車の座席に座っていると、立派なお相撲さんが乗ってこられました。
私のとなりの、ひとつだけ空いた席へ目を注がれましたけど、
入り口近くの場所に、立つことにしたようです。
私の目は、白地に水色の模様の大きな背中に。
最近は、ロングサイズ、幅広の反物が、ずいぶん出回るようになりましたが、
そういうものを選んで、誂えても、
ほんの数センチ四方の布が、二枚くらいしか残らない私としては
お相撲さんの着物は、とても興味のあるところでした。
背中をみていると、普通の男の人の反物(幅42〜44センチぐらい)を
目一杯、出してつくってあるようです。
でもそれでは、身をおおうことはできないみたいで、
後ろと前の身頃の間、脇に15センチほど、布がたされていました。
それで、お相撲さんの体の厚みをカバーしているようです。
前の身頃やおくみにも、なにか工夫があるのかもしれません。
裄(首のうしろのぐりぐりのあたりから袖口まで)も、
やっぱり足りないようで、身頃と袖の間に、別布。
このやり方は、昔からあった方法で、
私も、そうやって、手首まで、きちんと袖のある着物を着たいなと思うのですが、
実際は、あんまりかっこのいいものではないな、と思いました。
胴を締めている博多帯は、ふつうより、うんと長いのだろうなぁ・・・。
よく言えば、身体によくなじむ浴衣を着ておられました。
毎日着るものでも、あまり枚数をお持ちではないのでしょう。
そして、出世していくと、
こういう浴衣は、おそらく着ないのでしょう。
特注品の、幅のある反物で誂えるのだと思います。
お相撲さんは、やっぱり出世してこそだなと、
きびしい世界を、浴衣から垣間見たのでした。
菖蒲が満開です。
コメント
見入ってしまいました・・・
そう言えば、巡業するって、
いいシステムですね。いつからそうなのだろう?
時々ジャージ姿のお相撲さんを見かけますけど、
どうもしっくりこなくてね。
やっぱり和服でしょう!と、おもうのです。
今日もきてくださって、ありがとうです♪
いつも浴衣ですよね〜
c_moonさんの観察力、さすがです!
PS.PCは戻ってきたのですが、まだネットができない状態です…



