2017/03/05

三種類のピアノの話

ピアノ


平日の昼間、市や町のホールをまるごと、
楽器店などの練習室ぐらいの料金で、貸してくれるという話を聞くのですが、
私の住んでいるあたりでは、そういうものは一切ないようで、憧れの話。
でも、チャンスはやってきました。スタインウェイのフルコン、長いです。
フルコンは最初の発表会以来、15年ぶり。
やっぱり、よーく、響きます。

ピアノ



別の日には、一生その機会はないだろうと思っていた「Fazioli」に触れることができました。

You tubeで、その音を聞くたびに、現実的な音だなぁと。
現実的な音って、ナンなんだよーと、自分にツッコミタクなりますが、よくわかりません。
しばらく考えると、「倍音が少ないということか?」とも思いましたが、
絶対音感など無縁な私は、いったいなにをどう感じて「現実的な音」という言葉になったか、不思議です。
でも、弾いてみて、よくわかりました。
ピアノを弾いている人の耳で聞く音が、すでに澄んでいるのです。

私は弾いたことがないのですが、
ベーゼンドルファーでピアノの発表会をした時のDVDを見せてもらったことがあります。

スタインウェイは響きが先に耳に届き、誰が弾いてもそれなりに格好がつきますが、
ベンゼンドルファーは音の核がすぐにやってきます。
なので、たたいたり、押し付けるように弾くと、べちゃっとつぶれた音や、響かなかったり。
あいまいな指からは、核のないふにゃっとした音。
それはピアノから、きびしく選別されているような感じで、
(勇気をもってはっきり言うと)学習者の発表会で使うのには、苦しい。
これはプロが扱う楽器なんだなぁ・・としみじみ思いました。
スタインウェイは、そこまで弾く人を選ばず、包容力(?)があります。

ファツィオリは、真ん中のドから一オクターブ上以降の高音の伸びが信じられない。
ペダルも、うんと少なくて良くて、
へたくそがペダルを踏みすぎて音が濁ることもなくなり、余計に澄んだ音。
フォルテッシモはわかりませんが、ピアニッシモがらくに。
「あれ?!思っていたより上手かも!」
と、思わせてくれるピアノです。
自分の音を聞きながら、かつ楽しんでピアノを弾くという心地よさを、
一時間で教えてもらったような気がしました。

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