
私が子供の頃、
野菜をもいだり、カブトムシを取ったり、タケノコを掘ったり・・・した場所が、
すっかり消えていました。
小さな感傷さえ、吹き飛ばし、消えたという表現がぴったりでした。
祖父母が住んでいた隣の家は敷地に竹林が続いて、
私だけではなく伯母(伯母から見たら、自分の弟の嫁の実家という関係)まで、
タケノコを掘りに来ました。
カブトムシは、祖父が米を買っていた農家の家の子供が、
東京のデパートに売るということでしたが、それが結構な値段でした。
それを聞いた祖母が、買うと高いから、取っておきなさいと、
朝4時に起きて、私と弟を連れて行くのですが、
眠いし、蚊に刺されるし、カブトムシなどどうでもいいし、ちっとも楽しくない・・・思い出です。
ストリートビューをそれらの場所を見ると、
なにもかもさっぱり消えて、木など一本もない景色になっていました。
何度も通った道は、カーブの具合まで覚えているようで、
景色がかわっても、これはあそこだと、なんとなくわかるのです。
景色の変わった土地は、数キロ平方メートルといった広さでしょうか。
広大です。
少しの家があるほかは、ほとんど田んぼと畑と木々のような場所で、
細かく起伏があり、いわゆる日本の里山でした。
今は、茶色の大地が遠くまで見渡せて、重機が多数映って、
これから開発!という感じがムンムンしていました。
こうやって、世界の土地は開拓されてきたのでしょうけど、
以前を知る私には、ちょっと衝撃的でした。
だけどそこから、ほんのちょっとだけ離れると、
驚いたことに、昔のままのような場所があったり、
写真の公園のように、すでに出来上がった
「新興住宅地」があったりします。
木の大きさから見ると、もう「新興・・・」ではなさそうですが、
ここだって、20年前は畑か田んぼでした。
